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- 犬糸状虫
- Dirofilaria immitis
- Heartworm
- 蚊を媒介して感染する寄生虫感染症で、主に肺動脈に寄生し、肺高血圧症、心不全、肝不全など、様々な病態に進行する。
- 蚊の体内→犬の体内→蚊の体内→犬の体内・・・・・・・・→
- フィラリアは、蚊の体内と犬の体内で徐々に発育する
- 蚊の体内(L1;1期幼虫→L2;2期幼虫→L3;3期幼虫)→蚊の吸血時に犬の体内へ
- 犬の体内(L3;3期幼虫→L4;4期幼虫→L5;5期幼虫→フィラリア成虫→L1を産む)
- →L1は蚊の吸血時に蚊の体内へ
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- 雌雄異体
- ♂:約17cm、♀:約30cm
- 乳白色、素麺状
- 中間宿主=「蚊」←必須
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- 吸血により蚊の体内へ
- 1期幼虫(L1)から2期幼虫(L2)を経て、犬に感染可能なステージである3期幼虫(L3)になる
- 蚊の体内侵入から約2週間で感染可能となる(L3になる)
- L3になるには一定条件の気温が必要
- =予防薬投与期間を決める要素の一つ
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- 吸血の際にその吸血孔から体内に侵入
- 直に血管内に侵入するわけではない
- 中間発育場所でL3→L4(感染後約10日)、
- L4→L5(感染後約2ヶ月)に成長
- 約3〜4ヶ月かけて成長を続け、静脈に侵入(L5)
- 主に肺動脈に移動し、さらに3ヶ月を経て成熟する(成体)
- 要するに、
- 中間発育場所(3ヶ月)
- →心臓:肺動脈(3ヶ月)
- →成熟:mf産出は感染後約7〜8ヶ月
- (末梢血中でmf確認可能な時期)
- ☆「pre patent period 」:感染からmfが末梢血中で認められるようになるまでの期間(同義:発症前期)
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- 血液検査による抗原検出
- フィラリアに感染している犬に予防薬を投薬すると、重篤な副作用がでることがあります。予防薬の投与開始前に必ず行います
- 血液中のフィラリア成虫から排泄される微量な物質(犬糸状虫成虫抗原)を検出
- 雌成熟虫体感染のみ検出可能
- 雄成虫のみの感染では検出不可(偽陰性)
- オカルト感染も検出可能
- ☆オカルト感染☆
- 犬糸状虫が犬に感染しているにもかかわらず、末梢血からミクロフィラリアが検出できない現象
- 虫体が未成熟、単性寄生、駆虫薬によるミクロフィラリアの抑制、宿主の免疫機構によるミクロフィラリアの排除が原因
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- 末梢血中mf検査
- 血中抗原を有する症例に対する補完的検査として有意義
- オカルト感染の場合は検出不可
- mf保有期に達しているかどうか
- 感染度の指標
- 治療薬選択の参考項目
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- 当院のフィラリア予防推奨期間
- =5月末〜11月末(月1回の計7回)
- その理由
- 蚊の体内で感染可能なフィラリア(L3 ;3期幼虫)に成長し、蚊の吸血により、L3が犬に感染する期間(愛知県での過去10年間平均)
- =5月15日〜11月4日
- その期間に犬の体内に入ったL3 (3期幼虫)は、
- 10日以上でL4(4期幼虫)に発育する。予防薬は主にL4に作用し、投薬によりL4を駆虫してしまう。
- 予防薬の投与開始
- 早くても5月15日頃 +10日以上 で、予防薬(=駆虫薬)の効果があるL4が犬の体内に存在する。
- =予防薬は5月下旬から投与すればよい。
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- 当院のフィラリア予防推奨期間
- =5月末〜11月末(月1回の計7回)
- その理由
- 蚊の体内で感染可能なフィラリア(L3 ;3期幼虫)に成長し、蚊の吸血により、L3が犬に感染する期間(愛知県での過去10年間平均)
- =5月15日〜11月4日
- その期間に犬の体内に入ったL3 (3期幼虫)は、
- 10日以上でL4(4期幼虫)に発育する。予防薬は主にL4に作用し、投薬によりL4を駆虫してしまう。
- 予防薬の投与終了
- 11月4日頃 +10日以上 まで、予防薬(=駆虫薬)の効果があるL4が犬の体内に存在する。
- =予防薬は最低でも11月下旬まで投与する必要がある。
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- 抗原検査陽性
- 雌成虫の感染が起こっている
- 成虫になるまでは約6ヶ月
- 約半年以上前に感染が起こった
- 予防ができていなかった
- 予防薬の投薬で副作用の可能性
- 適切な治療法の選択
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- 抗原検査陰性
- 昨年までの予防はできている
- 体内で雌成虫の感染はない、または
- ごく少数。
- 予防薬の投薬が可能
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- 毎月一回の投薬
- イベルメックPI
- カルドメックチュアブルP
- ミルベマイシンA
- ワンシーズンに一回
- モキシデックSRの皮下注射
- どの薬もL4に高感受性
- そのため伝播季節開始後、約1ヶ月以内〜季節終了の約1ヶ月後までの予防を推奨
- =5月下旬から11月下旬
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- 通常の予防期間よりも長期間イベルメクチン製剤(カルドメック、イベルメック)を投薬すること
- 投薬忘れや投薬が遅れてしまった時に有効
- その場合の予防効果は100%にはならないが、かなり高率(98%)の予防効果がある
- イベルメクチンの場合感染後4ヶ月の投与開始で有効だが、ミルベマイシンでは有効でない
- 感染後3ヶ月での投与はどちらも有効
- イベルメクチンの後期幼虫や若い成虫に対する駆除効果を利用している(ただし、その効果はとてもゆるやか)
- あくまでも投与を忘れた場合の救済処置ですので、毎月の投与を厳守する必要性に変わりはありません。詳しくはご来院の上、ご相談ください。
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- 成虫駆除療法
- 現在では安全性の高いヒ素剤メラルソミンが主流
- 死亡したフィラリア虫体による肺動脈塞栓症のリスクがある
- 駆除する前の病勢の評価が重要
- 病気の重症度、犬の気質、飼主様の看護能力を評価し、治療適応を選択する。
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- フィラリア症は死に至る疾患であるが必ず予防できる疾患である
- そのためには正しい投薬が必要です。
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